2021/01/06 09:31

給湯器の凍結防止機能

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福岡県では大雪の可能性があります。生活水の確保をお願いします。

前回の寒波が襲来時、マンションに設置されている給水ポンプが凍結破損し、全戸で断水したことを伺いしました。

寒波も台風と同じように災害としてお考えいただき、備えをしていただければと思います。また、水道管の凍結により、ガス給湯器が破損する場合があります。

下記の通り、凍結防止についての情報をご用意いたしましたのでご一読ください。

 

 

給湯器の凍結防止機能について

給湯器にはあらかじめ下記の「凍結防止機能」が搭載されておりますので、大寒波による急激な気温低下による凍結、または凍結による機器本体の故障等は起こりにくくなっております(電源プラグを使用している機種に限る)。但し、給湯器に接続されている配管(水道配管)部分の凍結防止には効果がありません。

1. 自動ポンプ運転

追いだき機能付きふろがまの配管に自動で水を循環させることで給湯器が凍結を防止する機能です。気温が5℃以下になり、かつ、浴槽の水が循環口(水とお湯の出入り口)よりも上に残っていれば自動的に作動します(注1)。自動ポンプ運転の凍結防止はあくまで給湯器と浴槽を循環している配管の保護となりますので、給湯器の水道配管部分の凍結防止には効果がありません。

2. 給湯器内部に装備されたヒーター

ヒーターで給湯器内部の配管をあたためることで凍結を防止します。

凍結防止機能が動作している場合、
リモコンに以下のようなマーク※
が表示されます。

※マークは機種により異なります。
詳細は取扱説明書をご確認ください。

(注1)

浴槽の水は、循環アダプター上部より5cm以上ある状態にしてください。

  • 凍結防止機能で給湯器内の循環ポンプが自動的に浴槽の水を循環させて凍結を予防します。5cm以下の場合は浴槽の水が循環しませんので、凍結防止機能が正常に機能しない可能性があります。
  • 凍結防止機能が作動すると、給湯器内の循環ポンプが運転する音(ウーンという作動音)がします。
  • 浴槽内の水がないと給湯器内の循環ポンプが空運転し、機器から大きな音が発生する場合があります。

❷ 配管等の凍結予防方法について

【手順1】

ガス給湯器のリモコンの運転スイッチをオフにしてください。リモコンがない場合は、ガス給湯器のガス栓をしっかりと閉めてください。
【手順2】を行うことにより、ガス給湯器が燃焼運転する可能性があるため)

【手順2】

お湯の出る蛇口から一分間に約 400 ミリリットル(約 4mm)の水を流し続けてください。浴槽などで水を受けると経済的です。

  • この場合、浴槽から水があふれることがあります。
  • サーモ付やシングルレバーの混合水栓の場合は、設定を最高温度の位置にしてください。
  • 浴槽の近くに給湯栓がない場合は、シャワーホースを浴槽まで伸ばしてシャワー栓を開けてください。シャワーから水を流す場合、シャワーヘッドは浴槽にたまった水につからない位置に置いてください。
【ご注意】
  • サーモ付やシングルレバーの混合水栓の場合は、再使用時の設定温度にご注意ください。
  • 水量が不安定なことがあります。念のため、30分ぐらい後にもう一度水量をご確認ください。
  • 配管に保温材が施されていない場合や、以前に凍結したことがある方は凍結することがありますので、販売店・施工店にご相談ください。

❸ 凍結したときの対処方法について

お湯の出る蛇口からお湯も水も出なくなった場合には、給湯器または接続されている配管が凍結した可能性があります。
この場合は、

①給湯器のリモコンをオフにしてください。※給湯器の電源プラグはコンセントから抜かないでください。

②気温の上昇によって自然に解凍するまでお待ちください。お湯をかける、またはドライヤ等で温風を当てますと配管等が損傷する恐れがあります。

③お湯の出る蛇口から水がでるようになったら、給湯器やその配管から水などが漏れていないかを確認してからご使用ください。